僕には障がいを持った親族がいるのですが、彼がとても上手に、そして夢中でプレイしているんですよ、ゲームを。僕らと何ら変わらないその姿に、当時の僕はとてもポジティブな衝撃を受け、「もしかすると、ゲームをきっかけとした明るい未来が、彼らに在るのじゃないか？」と考えたんです。

メタゲームはまさに、そんな僕のイメージを具現化したような事業所で、入社を決定するまでに多くの時間は必要ありませんでした。

eスポーツをきっかけに取り組める職業・職種の多さでしょうか。

入社以前に考えていた「eスポーツと就労支援」が目指すところは、障がい者雇用枠を利用したeスポーツプレイヤーの育成などで、それが全てだと考えていました。ところが実際には、eスポーツを中心に、動画編集やサムネイル・イラスト制作など、様々なクリエイティブ職種への展開をすることができたんです。

利用者様の未来に、これほどの可能性があるとは…。非常に喜ばしい、僕の認識の相違でしたね。

年齢や経験ではなく、それぞれが持っている強みを尊重しながら、皆で目標に向かっていく…そんな「チーム」のような雰囲気を、僕は感じています。

また、上司との関係は日常的にはアットホームな印象ですが、ひとたび相談ごとがあれば、寄りそい・そして共に答えを探してくれます。その一連は、利用者様の支援にも通じるところがあり、僕自身が得る経験は学びそのものでもあります。

ある程度の裁量があるため、自らスケジュールを組んで業務に取り組めます。そのため、期日に追われることなく、残業もほとんどありません。

業務後も予定を入れやすく、ワークライフバランスはとても良いのではないでしょうか。実際、年齢や性別に関係なく、全国多様なスタッフが活躍していることも、働きやすさの象徴であると僕は考えています。

僕の業務の中心は、「職業指導」です。この言葉だけを聞くと、技術的な訓練・サポートだけをイメージされる方も多いのですが、実際には利用者様ご本人の精神的なケアを何よりも優先し、丁寧におこなっています。身体や心が元気じゃないと、僕らだって仕事に臨めない…それと同じです。

お一人おひとりの心と技術的な成長の瞬間に立ち会えるのは、何者にも代えがたい喜びです。

より良い環境を創るための提案が、とてもしやすい職場です。互いにリスペクトがある風土なので、立場に関係なく意見を受け止め合えるというのが大きいですね。頭ごなしに「こうしなさい、ああしなさい」とは言われないので、常に多様な意見やアイディアに溢れています。そんなのびのびとした雰囲気が、職員・利用者様の双方にとって、良い職場・事業所となっているように感じます。

ここメタゲームは、障がいをお持ちの方にとっても、またそれを支援する職員にとっても、成長の場であることに違いありません。eスポーツを通じた可能性は、日々更新されることでしょう。

一方、支援の大部分は、コミュニケーションによって支えられています。時には正解が分からない困難な場面もありますが、乗り越えた先にはきっと、自分と仲間・そして利用者様の成長があるものと信じてやみません。共に支援に臨めることを、楽しみにしています！